◆なぜプラスチックを削減する必要があるのか?
プラスチックは分解されるまで100年〜200年かかるにも関わらず、年間800万トンのプラスチックが海に流れ込んでいます。
2050年には、海のマイクロプラスチックの量が魚を超えるとされています。実際に、1億頭以上の海洋生物がプラスチックゴミが原因で死んでいます。さらに、マイクロプラスチックを体内に含んだ海洋生物を食する人間の体内からもマイクロプラスチックが発見されております。(https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/102400459/?ST=m_news)
環境汚染と聞くと、中国やインドなどの国を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、日本も例外ではないです。
日本は一人当たりのプラスチック排出量は、アメリカに次ぎ、世界二位です。このようにプラスチックによる環境破壊が深刻化していることを踏まえて、海外では近年使い捨てのプラスチックを禁止する法律や条例が多く制定されています。下記の海外のプラスチック規制をまとめた表をご覧ください。
いわゆる先進国だけではなく、発展途上国もプラスチック規制に乗り出しています。日本は環境保護の分野ではかなり遅れており、最近、やっとプラスチックバッグの有料化を行いました。年間800万トンのプラスチックが海に排出されている時代だからこそ、政府の規制や条例を待つのではなく、一人一人が環境に配慮した行動を心掛けていくことが大切だと私たちは思っております。
◆生分解プラスチックの盲点
最近、ネットショップや飲食店様などで生分解プラスチックストローをよく見かけるようになりました。環境に配慮する方が増えてきているそれ自体は非常に素晴らしいことだと思います。しかし、生分解プラスチックには盲点があります。
生分解プラスチックというのは、「自然界において微生物が関与して環境に悪影響を与えない低分子化合物に分解されるプラスチックである」と定義されています。
しかし、問題は生分解性ストローは50度以上の温度でコンポスト化装置の中でなら数週間で分解されますが、そのような環境は自然界にはあまり存在しません。そのような環境を人工的に作り上げると膨大なエネルギーが必要となります。また、残念なことに、十分に分解されずマイクロプラスチックとなる”偽の生分解性ストロー”なども多く使用されています。すなわち、生分解プラスチックは、プラスチック問題を解決する完ぺきなソリューションではないということです。
◆草ストローがなぜエコストロー界の革命児なのか?
草ストローは、レピロニアと呼ばれるカヤツリグサ科の植物を原材料としています。
植物の茎をそのまま利用する草ストローは、完全自然由来のため、道端の草木と同じように自然循環のサイクルに溶け込むことができます。また、製造工程で化学物質を一切使用していないため、自然にも、人間にも優しい商品となっております。
従来の木のストローや竹のストロー等のエコストローは、高いもので1本50円とコスト面が課題でした。そこで、草ストローは、安全性と品質を保ちながらコストを抑えることでお客様の負担を軽減することに成功しました。
完全自然由来・生分解性の草ストローの特長を生かして、使用後の草ストローを家畜の飼料や農場の肥料と混ぜて活用することで持続可能なサイクルを構築することができます。実際に、お客様がペットのうさぎに食べさせてみたところ美味しそうに食べたという自然由来の草ストローだからこその体験談もいただきました。
また、お客様の安心してご利用していただくため衛生規格検査を一般社団食品分析センター様で実施し無事通過しております。
国連もSDGsを掲げており、日本ではスターバックスやすかいらーくグループがプラスチックストローを廃止しています。
環境にも人にも優しい草ストローを通して、お客様やご家族、ご友人と環境問題について考えるきっかけになれば幸いです。
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